機械の頭には根付かない言葉

情報の検閲・編集・改竄・捏造・歪曲・操作によって、消滅することが決定付けられている日本で。

 コロナ以後になって、「システム」や「情報の編集・改竄・操作」といった言葉にやたら過剰に反応する人たちというのがいるが、それはその者たちが自己紹介をしているに過ぎない。そうである、と自白してしまっているのだ。まさにそれこそが現在の世界を覆う、ウィークポイントだからである。
 心の貧しい者は文字を求めるが、僕は現実の方を求める。というときに、現実の世界として事実はどうだろうか。いつも世界はとても長い時間というものを持ち得ているが、その間に何かを打ち立てただろうか。事実としての現実を見ろ。なぜなら現実を打ち破るのは、現実を見ることからしか始まらないのだから。
 この国の人々は、人間の内側から貧しくなってしまったのだ。